心療内科・精神科とよだクリニック

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恋愛依存症かも?精神科の治療で自分らしさを取り戻す

この記事では、恋愛依存症のサインや精神科でできる治療について解説していきます。

 

1.恋愛依存症のサイン

恋愛依存症は、正式な病名ではありません。しかし、その状態によって日常生活に支障をきたし、心の健康を損なう方は少なくないのです。

アルコールやギャンブルへの依存と同じように、特定の対象(この場合は恋人や恋愛そのもの)なしでは精神的な安定を保てなくなっている状態を指します。決して特別なことではなく、誰にでも起こりうる心の動きなのです。具体的には、以下のようなサインが見られます。

 

☑恋人の言動に一喜一憂し、感情の起伏が激しい

☑自分の予定より、常に恋人の都合を最優先する

☑恋人に嫌われることを恐れ、自分の意見を言えない

☑恋愛以外の趣味や友人関係に興味が持てなくなる

☑一人でいる時間に強い孤独感や不安を感じてしまう

☑相手に尽くしすぎて、金銭的・精神的に疲弊する

☑別れた後、すぐに別の恋愛相手を探そうとする

 

これらの行動の根底には、低い自己肯定感や「見捨てられることへの強い不安」が隠れていることが多くあります。

「ありのままの自分では愛されない」という思い込みから、相手に過剰に尽くしたり、自分を犠牲にしたりして、関係を繋ぎ止めようと必死になってしまうのです。その結果、心はますますすり減り、苦しい恋愛から抜け出せなくなります。

 

2.精神科での治療

「精神科」と聞くと、少し怖いイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。

「何をされるのだろう」「薬漬けにされるのでは」といった不安を感じる方もいるでしょう。

しかし、心配はいりません。

恋愛依存症の治療は、あなた自身が主体となり、医師やカウンセラーと二人三脚で、心の癖を解きほぐしていく作業が中心となります。

 

⑴精神科や心療内科と恋愛依存症の関係

精神科や心療内科では、うつ病、不安障害、パニック障害、強迫性障害、PTSD、双極性障害、適応障害など、多岐にわたる精神疾患や心身症が診療・治療の対象となります。これらの疾患は、脳内の神経伝達物質のバランスやストレス反応、過去のトラウマなどが関係しており、日常生活や人間関係に大きな影響を及ぼします。

 

一方で、恋愛依存症は正式な診断名ではありませんが、心理的特徴や行動パターンが他の精神疾患と密接に関わることが多く、精神科・心療内科で診察を受けることができます。

例えば、境界性パーソナリティ障害では、見捨てられることへの強い恐怖から恋人に過剰に依存し、感情の起伏が激しくなることがあります。また、うつ病や不安障害の背景に自己肯定感の低さがある場合、恋人からの承認や愛情が自己価値の拠り所となり、相手に執着する行動が強まることもあります。

 

具体例として、強い不安感を抱える女性が交際相手からの連絡が少しでも減ると「嫌われたのでは」と動揺し、何度も電話やメッセージを送ってしまうケースがあります。この背景には、不安障害や愛着の不安定さが潜んでいることがあり、さらに、過去の恋愛や家庭環境での拒絶体験がトラウマとなり、恋愛依存的行動を強化することも少なくありません。

 

⑵治療法について

精神科や心療内科の治療では、薬物療法と心理療法を組み合わせることが一般的です。

 

①カウンセリング(心理療法)

専門家との対話を通して、あなたがなぜ恋愛に依存してしまうのか、その根本的な原因を探ります。生い立ちや過去の経験を振り返り、自分の思考パターンや感情の動きに気づくことが第一歩となります。

認知行動療法や対人関係療法などの心理的アプローチを行います。恋愛依存症的な行動も「病気の一部」として理解し、感情コントロールや自己肯定感の回復を目指すことが、根本的な改善につながります。

 

②薬物療法

恋愛依存症そのものに直接効く薬はありません。しかし、依存状態の背景に、うつ病や不安障害、パニック障害などが隠れている場合が少なくないのです。不眠や激しい落ち込み、強い不安感といった症状が日常生活の大きな妨げになっている際には、気持ちを安定させるお薬を使用することがあります。

薬物療法では、症状の背景にある疾患に応じて処方が行われます。うつ病や不安障害が強い場合はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が、感情の波が激しい場合は気分安定薬や非定型抗精神病薬が用いられることがあります。

 

例えば、強い不安から恋人に何度も確認連絡をしてしまうケースでは、SSRIで不安症状を軽減し、同時に認知行動療法で依存的思考を修正します。また、衝動的な行動や感情の爆発が目立つ場合には、気分安定薬を併用することで感情のコントロールがしやすくなります。また、薬物療法はあくまで症状を和らげる補助的手段であり、心理療法と組み合わせることで根本改善を目指します。

 

「恋愛の悩みで病院に行くなんて大げさだ」と思う必要はありません。