心療内科・精神科とよだクリニック

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2022年9月の一覧

  • うつ病 人前では明るい 精神科コラム
    • 今回のコラムでは、うつ病でも明るそうにふるまっている人がいることをお伝えいたします。

       

      うつ病の患者様の中には外見ではわかりにくい、うつ病だと気づかれにくい方がいます。

      人前では笑顔で明るくふるまうからです。

       

      家族、職場、友人など、周囲に対して笑顔で明るく接しているので、うつ病とは気づかれにくいのです。

       

      記憶にも残っているかもしれませんが、芸能人の自殺が続きました。

      職業柄なのか、不安や落ち込んだ気持ちに蓋をして日常生活を送ってしまい、周囲には気づかれず、もしかしたらご自身の自覚もあまりなかったのかもしれません。

       

      心身の不調を感じたら、「助けが必要」と周囲に伝えることは、決して恥ずかしいことではありません。まずは元気な方ほど頑張りすぎていないか、以下のように簡単なセルフチェックを試してみられてはいかがでしょうか。

       

      • 仕事や学校など外出を必要とするが、身支度が大変に感じる
      • 職場や学校で元気に明るく笑顔で対応できるが、虚無感が強く心がここにあらずといった感覚になる
      • 日常の仕事はこなせるが、集中力が保てず疲れてしまう。食事も着替えも気力がなく、すぐに横になりたくなる

       

      上記に当てはまる項目が1つでもあれば注意が必要です。

      精神科や心療内科はハードルが高いと感じられるかもしれませんが、風邪をひいたら内科に、骨折をしたら整形外科に行かれるように、心の不調も同様です。

      躊躇せずお気軽にお尋ねください。

       

  • 精神の不安定と動悸 精神科コラム
    • 動悸は身体の不調だけでなく、精神が不安定になっているサインかもしれません。

      ちょっとしたきっかけで、精神が不安定になる事は誰にでも起こり得ます。ただし動悸やめまいを伴う場合、何らかの病気が隠れている場合があります。

       

      精神が不安定になると「イライラする」「すぐ怒る」「急に涙が出る」「ひどく落ち込む」など、感情の起伏が大きくなります。

      原因としては、仕事や日常生活でのストレス、潜在的に抱えている不安など精神的な負担の他、睡眠不足や慢性疲労など肉体的なものも考えられます。また、日照時間が短くなると憂うつな気持ちなど、心の不調を訴える人が増えるといわれています。

       

      このような不調は、放っておくと心の病に進行しかねません。自律神経失調症、パニック障害、過換気症候群などは動悸やめまいを伴う場合があり、対処法を知っておくとそれだけで不安も軽減されます。

      まず、動悸を感じたら、着座や横になるなど、できるだけ楽な姿勢をとり症状(動悸)が落ち着くまで無理に動かないようにします。深呼吸したり、首の動脈をゆっくり押したりすると症状が和らぐようです。

       

      そもそも心身の不調の原因は何でしょうか?

      心の不調の原因として、現代人は仕事や日常生活で悩みやストレスを抱える人が多いと言われます。

      それらを放置することで、うつ病や他の精神疾患になってしまうこともあります。

      また、他に考えられる原因としては、例えば、育った環境など過去の体験による劣等感や承認欲求、トラウマ等もあります。加えて、栄養素の欠乏です。神経伝達物質の「セロトニン」の不足は、うつ病の一因となることがわかっています。鉄分不足や低コレステロールも精神を不安定にさせます。

       

      では身体の不調の原因はいかがでしょうか

      動悸に関する調査(国民生活基礎調査 平成28年国民生活基礎調査 健康 報告書掲載 全国編 )によると

      悩みやストレスを抱えている人は、ストレスがない人に比べて、3倍以上の人が動悸を感じていることが読み取れます。

       

      これらのことから適度なストレス解消が身体の病気だけでなく、精神の病気にも重要だと考えられます。

      心身の不調を感じたらすぐに受診して今の状態を把握し治療を開始することが大切です。

      何かいつもと違うなと感じたら当院へ一度ご相談ください。

       

  • 心身(精神)の疲労を引き起こす原因 精神科コラム
    • 現代社会では心身の疲労を引き起こす原因が多数潜んでいます。

      疲労が蓄積すると心も身体も病気になってしまいます。早めに対処することで元気な日常を取り戻しましょう!

       

      実は疲労は大きく分けると、肉体的疲労、精神的疲労、神経的疲労の3つが考えられます。

      肉体的疲労は主に過度な運動やエネルギー不足、同じ姿勢を続けるなどの筋肉の緊張,による乳酸の蓄積と言われています。

      精神的疲労は、主にストレスを原因とする心の疲れと考えられます。不適切な人間関係や悩み事はストレスを招き、長くストレス状態が続くと心の病気になるケースも少なくありません。

      最後の神経的疲労は、視神経や脳が緊張した状態が長く続くことによって起こり、頭の疲労と言えます。ワーカホリックな人は脳が疲れて肩こりや不眠に悩まされることが多いのではないでしょうか。

      これら3つの疲労は密接に関係しています。身体や脳の疲れは自律神経を乱し、精神状態にも大きく影響してきます。バランスよく疲労の原因を減らし、回復させていくことが重要です。

      では、心身の疲労回復には何が必要なのでしょうか?ここでは5つのポイントを紹介します。これを参考に次の休日から積極的に疲労回復をする生活習慣を始めてみてはいかがでしょうか。

       

      • 姿勢

      長い時間同じ姿勢を続けていると、一部の筋肉だけが緊張し、乳酸がたまり、血行も悪くなり慢性的に疲れが取れなくなります。筋肉に負担を軽減するには「正しい姿勢」を保つことを心掛けましょう。


       ②休養
      心身をリフレッシュする時間を作りましょう。例えば、ぬるめのお風呂にゆっくりと入ってみましょう。血行をよくし、筋肉の緊張も緩ませて神経の緊張もほぐしてくれます。さらに湯船の中で疲れた部分をマッサージすると効果的です。

      • 睡眠

      脳や体を休め、栄養の吸収や成長ホルモンの分泌を促進するなど、質の良い睡眠は心身の健康を維持するために大切です。質のよい眠りのために、寝る前にスマホは見ない、寝室の照明や寝具など工夫するなど、できることから始めてみてください。

      • 適度な運動

      筋肉の疲れの元である乳酸は適度に体や筋肉を動かすことで排出されやすくなります。

      おすすめなのが自然の中を散歩することです。血流も良くなり、心のリフレッシュもできるので、自分のペースで散歩を続けるのは効果的です。

       

      • 食事

      基本は1日三食、栄養バランスに気を付けた食事を心がけてください。特定のミネラルやビタミンが不足すると体の不調だけでなく脳の機能や精神にも影響してきますので食事は大切です。また、アルコールやたばこを取ると体内のビタミンやミネラルを多く消費するのでご注意ください。

       

      長く続く慢性の疲労は生活習慣を改善してもなかなか取れないかもしれません。そもそも脳も精神も疲れていては正しい判断ができないこともあるでしょう。

      やる気がでない、なんとなく鬱々として気分が晴れないなど精神的なことはもとより、不眠が続く、倦怠感が続く、動悸がするなど肉体的な不調がある場合も一度精神科・心療内科へご相談ください。

  • 精神の不調、健康へのダメージ 精神科コラム
    • 精神の不調は心身の健康にダメージを与えています。

      精神・心の不調が身体の健康や生活の質に大きなダメージを与えていることをどれだけの人が認識しているでしょうか?

      現代社会はストレスの多い社会です。過剰なストレスは我々に精神的ダメージを与え、交感神経と副交感神経のバランスを崩して自律神経が乱れ、心身に様々な不調をもたらします。 またジャンクフードや偏食など偏った食生活も同様です。

      さらに心の健康状態は、自分ではなかなか気づきにくいため、気付いた時には症状が悪化し病気になってしまうということもあります。

      代表的な5つの疾患をご紹介します。どの疾患も精神的な不調が心身の健康に影響し、社会生活を送る上で困難をきたしますが、薬物治療など適切な治療により時間はかかりますが日常生活に支障がないレベルに回復します。

      • うつ病

      日本では100人に約6人がうつ病を経験していると言われるほど、いつ誰がかかってもおかしくない疾患です。

      症状としては、「気分の落ち込みが激しい、好きだったことが楽しめない、イライラする」といった気持ちの面の症状だけでなく、「めまい、頭痛、肩こり、動悸、食欲減退、など身体的症状が出る場合も多く見受けられます。2週間以上症状が続く場合は受診をされることをお勧めします。

      • パニック障害

      症状としては、「突然不安な気持ちが出現し抑えられない」「めまい、動悸、発汗や呼吸困難」などです。発作的に予期しない場面で起こるため「いつ発作が起きるかわからない」という不安もあり、外出が怖くなり引きこもる方も多いです。

      ③適応障害
      症状として、抑うつ気分や不安感、怒り、神経過敏、吐き気、めまいや発汗のほか、無断欠勤が見られます。その原因から距離を取れば症状は落ち着きます。

      ④睡眠障害

      症状としては、睡眠に関わる症状の総称です。不眠や日中の眠気、睡眠中の異常行動などです。具体的には寝つきが悪い、寝足りない、夜中に何度も目が覚める、いびきをよくかくなどの症状が続く場合は睡眠障害の疑いがあります。睡眠不足が続くと、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病やうつ、認知症などの精神疾患を引き起こす危険があります。

      ⑤依存症
      代表的な依存症としは、「アルコール、薬物、特定の食物や行為」などです。これらに依存し、自力では止められない疾患で、気持ちや行動をコントロールでず、日常生活に支障が出ます。依存対象が手に入らないと禁断症状として、イライラ、手の震え、頭痛、吐き気などの症状が表れます。

      精神疾患だけではなく、悩みや不安、急な環境変化があると人はストレスを感じ精神的に不安定になるものです。症状が慢性化しないうちに医療機関にご相談ください。