心療内科・精神科とよだクリニック

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2022年の一覧

  • 精神障害(狭義)と発達障害の違いについて 精神科コラム
    • 精神障害と発達障害の違いについてのコラムです。違いや共通する接し方などご紹介致します。

      WHOのICD-10、米国精神医学会のDSM-Ⅴともに、知的障害と発達障害,ここで精神障害と表現する精神障害(狭義)を含めて精神障害(広義)と呼んでいます。

      わが国の行政は発達障害、知的障害、精神障害(狭義)を各々独立したものとして扱っているので、このコラムでは狭義の精神障害と発達障害の違いについてお話します。

      精神障害は、統合失調症、うつ病、パニック障害、PTSD(心的外傷ストレス障害)、依存症、認知症など様々なものがあります。

      症状も、幻覚や抑うつ、不安、意欲の低下、不眠、食欲減退・・・などの病気があり、お薬などで治療可能です。

      発症年齢は25歳以下が7割といわれ、若い人の発症が多い反面、うつ病など働き盛りの世代に増えています。また、高齢化に伴い認知症患者も増加しています。

      厚生労働省が実施する患者調査では、年々患者数が増えています。

      ワースト3はうつ病、不安障害、統合失調症ですが、病院を受診した人のデータであるため、実際はもっと多く精神障害に苦しんでいるのではと考えております。

      次に発達障害ですが、先天性の脳の働き方に違いがあり、発達の偏りによる障害を指します。

      幼児期からその特徴があらわれ、大きく分けると自閉症スペクトラム障害(自閉症又はアスペルガー症候群)、学習障害(読字障害、書字障害、算術障害)、注意欠如障害(ADHD)に分けられます。

       

      外見からは分かりにくく、自分勝手、わがまま、怠け者など誤解をされることも多いのが特徴の一つです。発達の違いがあり、どこからが障害なのかという明確な判断は難しい場合もあります。得意と苦手の差が大きい場合は発達障害の可能性も考えられます。


      幼い時は少し変わった子という認識でも、学習障害がないと見逃されてしまい、仕事を始めるようになって会社や組織になじめず発達障害と診断されるケースもあります。

       

      このように、精神疾患と発達障害は別の疾患ですが、併存する場合もあるため、気になる症状がある場合は専門医への相談をおすすめいたします。

  • 精神障害と運動不足について 精神科コラム
    • 精神障害と運動不足の関係性についてのコラムです。

      近年、健康が多くの方々の関心事となっていますが、運動不足は精神にも影響を与えると言われています。

       

      運動の効果として、「やせた」「高脂血症や高血圧が改善された」といった身体的な効果だけでなく、「気分がすっきりした」など精神的な効果を感じた経験をお持ちの方も増えています。

       

      まず、運動が精神に及ぼす効果ですが、運動後に脳や身体の中では「セロトニン」の値が上昇し「コルチゾール」が減少します(セロトニンとコルチゾールは以下)。

       

      セロトニンは、精神の安定や安心感、ストレス耐性などの効果がある神経伝達物質です。不足すると、うつ病、睡眠障害、意欲低下、慢性疲労など様々な症状が見られます。

       

      コルチゾールは、身体の炎症を抑える、糖質、たんぱく質や脂質の代謝に関わるなど、人体に不可欠なホルモンです。

      ただ、ストレスを受けると分泌が増え、精神疾患(うつ病や不眠症など)や生活習慣病などの原因になると考えられています。

       

      運動すると、気分を良くするセロトニンが増え、ストレスホルモンであるコルチゾールが減るため精神的にも良い影響があるのです。

       

      おすすめは、ウォーキングやジョギングです。一定のリズムで継続して運動することが大切なので、手軽にできて毎日取り組める運動を日常の中に取り入れてみてください。

       

      日常生活に無理なくリズム運動を取り入れることもおすすめです。

       

      近年特にストレス社会と言われ、ストレス疾患は増加しています。身体的な生活習慣病以外に、睡眠障害や抑うつ、不安性障害や統合失調症などの精神障害も増加傾向にあります。

       

      最近の臨床の結果によると、運動が精神疾患にも治療効果があり、取り入れていこうとする病院が増えました。

       

      ウォーキングやジョギング、階段の登り降りなど手軽に始められる運動から、ヨガやストレッチ、筋肉トレーニングなどもおすすめです。運動の種類や強度については、運動後に良い気分になるか、気分の改善がみられたかを目安に無理のない範囲で行ってください。

       

       

       

  • 精神障害の診断のポイントについて 精神科コラム
    • 精神障害の診断のポイントについての記事です。診断において一番重要視されるのは、問診です。患者様の症状やお話の内容、話している時のしぐさ、目線も参考になります。

       

      また、ご家族など本人の様子をよくご存じの方からお話を伺うこともあります。一回の面談は約30分、もっと時間が必要な場合もあり、複数回の面談になることもあります。いつから…、どんな時に…といった身体の症状、気持ちの変化…など多角的に情報を集めていきます。例として、双極性障害とうつ病、統合失調症などは共通する症状があり、治療が異なるため、早い段階できちんと区別することが必要です。

       

      最後に、簡単なセルフチェックをご紹介します。

       

      • 身体的不調

      ・1日中続く疲労感・倦怠感が2週間以上続く

      ・不眠

      ・摂食障害(過食や食べれない)

       

      • 心の不調

      ・気持ちの落ち込みや気分のむら

      ・集中力や意欲の低下

      ・不安感やイライラ

      ・罪悪感が続く

      ・幻覚・幻聴

      ・物忘れが極端に増えた

      ・入浴や外出が億劫

      複数あてはまる場合、専門医へのご相談をお勧めします。

       

  • うつ病の人がとる行動 精神科コラム
    • うつ病の人がとる行動についてのコラムです。

      うつ病になった人には特徴的な行動があります。

       

      どのような行動があるとうつ病の疑いがあるのか。

      また、どのように接すればいいのかをご紹介いたします。

       

      身近に気になる人がいる方は参考にしてください。

       

      うつ病とは気分障害の一つですが、神経伝達物質の乱れによる脳の病気と考えられています。やる気が無くなる、気分が落ち込むという症状だけでなく、眠れない、食欲がないなどの症状もみられます。

       

      原因やきっかけは人それぞれですが、過度なストレスや急な環境変化(昇進や結婚など良いことも契機となりうる)が引き金になることがあります。

      他人から見てわかりやすい行動として、以下のような項目があります。

      ・ぼんやりしている

      ・受け答えが億劫そう

      ・朝の支度に手間取る

      ・遅刻・無断欠勤が増える

      ・楽しみにしていた事や興味があったことに興味を示さない

      ・集中力が無く、すぐに疲れる様子が見られる

      ・簡単なミスが目立つ

      ・食事や入浴なども億劫になる

      ・引きこもりがちになる

      ・夜眠れない

      ・食事量が減る、反対に過食になる

      ・口数が減る、会話が少なくなる、誘いを断る 

       

      上記以外にも、今までと違う行動が見られた場合は心が悲鳴を上げているサインかもしれません。

      また、いつも元気で積極的に頑張っている人の中にも、悩んでいる・無理をしていることがあるかもしれません。

      周囲の理解、病気の特徴を知ることで、うつ病で苦しんでいる人の力になれるかもしれません。何か気になる事があれば、お気軽にお問い合わせください。

  • 医療情報・システム基盤整備体制充実加算について お知らせ
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      • 当院ではオンライン資格確認(マイナ保険証の利用)を行う体制を有しています。
      • マイナ保険証を利用することにより、薬剤情報や特定健診情報などを取得し、質の高い医療の提供に努めています。
      • 初診時に医療情報・システム基盤整備体制充実加算を算定します。
      • 医療情報・システム基盤整備体制充実加算(初診時)はマイナ保険証を利用しない場合4点 、マイナ保険証を利用した場合2点となります。
  • うつ病 人前では明るい 精神科コラム
    • 今回のコラムでは、うつ病でも明るそうにふるまっている人がいることをお伝えいたします。

       

      うつ病の患者様の中には外見ではわかりにくい、うつ病だと気づかれにくい方がいます。

      人前では笑顔で明るくふるまうからです。

       

      家族、職場、友人など、周囲に対して笑顔で明るく接しているので、うつ病とは気づかれにくいのです。

       

      記憶にも残っているかもしれませんが、芸能人の自殺が続きました。

      職業柄なのか、不安や落ち込んだ気持ちに蓋をして日常生活を送ってしまい、周囲には気づかれず、もしかしたらご自身の自覚もあまりなかったのかもしれません。

       

      心身の不調を感じたら、「助けが必要」と周囲に伝えることは、決して恥ずかしいことではありません。まずは元気な方ほど頑張りすぎていないか、以下のように簡単なセルフチェックを試してみられてはいかがでしょうか。

       

      • 仕事や学校など外出を必要とするが、身支度が大変に感じる
      • 職場や学校で元気に明るく笑顔で対応できるが、虚無感が強く心がここにあらずといった感覚になる
      • 日常の仕事はこなせるが、集中力が保てず疲れてしまう。食事も着替えも気力がなく、すぐに横になりたくなる

       

      上記に当てはまる項目が1つでもあれば注意が必要です。

      精神科や心療内科はハードルが高いと感じられるかもしれませんが、風邪をひいたら内科に、骨折をしたら整形外科に行かれるように、心の不調も同様です。

      躊躇せずお気軽にお尋ねください。

       

  • 精神の不安定と動悸 精神科コラム
    • 動悸は身体の不調だけでなく、精神が不安定になっているサインかもしれません。

      ちょっとしたきっかけで、精神が不安定になる事は誰にでも起こり得ます。ただし動悸やめまいを伴う場合、何らかの病気が隠れている場合があります。

       

      精神が不安定になると「イライラする」「すぐ怒る」「急に涙が出る」「ひどく落ち込む」など、感情の起伏が大きくなります。

      原因としては、仕事や日常生活でのストレス、潜在的に抱えている不安など精神的な負担の他、睡眠不足や慢性疲労など肉体的なものも考えられます。また、日照時間が短くなると憂うつな気持ちなど、心の不調を訴える人が増えるといわれています。

       

      このような不調は、放っておくと心の病に進行しかねません。自律神経失調症、パニック障害、過換気症候群などは動悸やめまいを伴う場合があり、対処法を知っておくとそれだけで不安も軽減されます。

      まず、動悸を感じたら、着座や横になるなど、できるだけ楽な姿勢をとり症状(動悸)が落ち着くまで無理に動かないようにします。深呼吸したり、首の動脈をゆっくり押したりすると症状が和らぐようです。

       

      そもそも心身の不調の原因は何でしょうか?

      心の不調の原因として、現代人は仕事や日常生活で悩みやストレスを抱える人が多いと言われます。

      それらを放置することで、うつ病や他の精神疾患になってしまうこともあります。

      また、他に考えられる原因としては、例えば、育った環境など過去の体験による劣等感や承認欲求、トラウマ等もあります。加えて、栄養素の欠乏です。神経伝達物質の「セロトニン」の不足は、うつ病の一因となることがわかっています。鉄分不足や低コレステロールも精神を不安定にさせます。

       

      では身体の不調の原因はいかがでしょうか

      動悸に関する調査(国民生活基礎調査 平成28年国民生活基礎調査 健康 報告書掲載 全国編 )によると

      悩みやストレスを抱えている人は、ストレスがない人に比べて、3倍以上の人が動悸を感じていることが読み取れます。

       

      これらのことから適度なストレス解消が身体の病気だけでなく、精神の病気にも重要だと考えられます。

      心身の不調を感じたらすぐに受診して今の状態を把握し治療を開始することが大切です。

      何かいつもと違うなと感じたら当院へ一度ご相談ください。

       

  • 心身(精神)の疲労を引き起こす原因 精神科コラム
    • 現代社会では心身の疲労を引き起こす原因が多数潜んでいます。

      疲労が蓄積すると心も身体も病気になってしまいます。早めに対処することで元気な日常を取り戻しましょう!

       

      実は疲労は大きく分けると、肉体的疲労、精神的疲労、神経的疲労の3つが考えられます。

      肉体的疲労は主に過度な運動やエネルギー不足、同じ姿勢を続けるなどの筋肉の緊張,による乳酸の蓄積と言われています。

      精神的疲労は、主にストレスを原因とする心の疲れと考えられます。不適切な人間関係や悩み事はストレスを招き、長くストレス状態が続くと心の病気になるケースも少なくありません。

      最後の神経的疲労は、視神経や脳が緊張した状態が長く続くことによって起こり、頭の疲労と言えます。ワーカホリックな人は脳が疲れて肩こりや不眠に悩まされることが多いのではないでしょうか。

      これら3つの疲労は密接に関係しています。身体や脳の疲れは自律神経を乱し、精神状態にも大きく影響してきます。バランスよく疲労の原因を減らし、回復させていくことが重要です。

      では、心身の疲労回復には何が必要なのでしょうか?ここでは5つのポイントを紹介します。これを参考に次の休日から積極的に疲労回復をする生活習慣を始めてみてはいかがでしょうか。

       

      • 姿勢

      長い時間同じ姿勢を続けていると、一部の筋肉だけが緊張し、乳酸がたまり、血行も悪くなり慢性的に疲れが取れなくなります。筋肉に負担を軽減するには「正しい姿勢」を保つことを心掛けましょう。


       ②休養
      心身をリフレッシュする時間を作りましょう。例えば、ぬるめのお風呂にゆっくりと入ってみましょう。血行をよくし、筋肉の緊張も緩ませて神経の緊張もほぐしてくれます。さらに湯船の中で疲れた部分をマッサージすると効果的です。

      • 睡眠

      脳や体を休め、栄養の吸収や成長ホルモンの分泌を促進するなど、質の良い睡眠は心身の健康を維持するために大切です。質のよい眠りのために、寝る前にスマホは見ない、寝室の照明や寝具など工夫するなど、できることから始めてみてください。

      • 適度な運動

      筋肉の疲れの元である乳酸は適度に体や筋肉を動かすことで排出されやすくなります。

      おすすめなのが自然の中を散歩することです。血流も良くなり、心のリフレッシュもできるので、自分のペースで散歩を続けるのは効果的です。

       

      • 食事

      基本は1日三食、栄養バランスに気を付けた食事を心がけてください。特定のミネラルやビタミンが不足すると体の不調だけでなく脳の機能や精神にも影響してきますので食事は大切です。また、アルコールやたばこを取ると体内のビタミンやミネラルを多く消費するのでご注意ください。

       

      長く続く慢性の疲労は生活習慣を改善してもなかなか取れないかもしれません。そもそも脳も精神も疲れていては正しい判断ができないこともあるでしょう。

      やる気がでない、なんとなく鬱々として気分が晴れないなど精神的なことはもとより、不眠が続く、倦怠感が続く、動悸がするなど肉体的な不調がある場合も一度精神科・心療内科へご相談ください。

  • 精神の不調、健康へのダメージ 精神科コラム
    • 精神の不調は心身の健康にダメージを与えています。

      精神・心の不調が身体の健康や生活の質に大きなダメージを与えていることをどれだけの人が認識しているでしょうか?

      現代社会はストレスの多い社会です。過剰なストレスは我々に精神的ダメージを与え、交感神経と副交感神経のバランスを崩して自律神経が乱れ、心身に様々な不調をもたらします。 またジャンクフードや偏食など偏った食生活も同様です。

      さらに心の健康状態は、自分ではなかなか気づきにくいため、気付いた時には症状が悪化し病気になってしまうということもあります。

      代表的な5つの疾患をご紹介します。どの疾患も精神的な不調が心身の健康に影響し、社会生活を送る上で困難をきたしますが、薬物治療など適切な治療により時間はかかりますが日常生活に支障がないレベルに回復します。

      • うつ病

      日本では100人に約6人がうつ病を経験していると言われるほど、いつ誰がかかってもおかしくない疾患です。

      症状としては、「気分の落ち込みが激しい、好きだったことが楽しめない、イライラする」といった気持ちの面の症状だけでなく、「めまい、頭痛、肩こり、動悸、食欲減退、など身体的症状が出る場合も多く見受けられます。2週間以上症状が続く場合は受診をされることをお勧めします。

      • パニック障害

      症状としては、「突然不安な気持ちが出現し抑えられない」「めまい、動悸、発汗や呼吸困難」などです。発作的に予期しない場面で起こるため「いつ発作が起きるかわからない」という不安もあり、外出が怖くなり引きこもる方も多いです。

      ③適応障害
      症状として、抑うつ気分や不安感、怒り、神経過敏、吐き気、めまいや発汗のほか、無断欠勤が見られます。その原因から距離を取れば症状は落ち着きます。

      ④睡眠障害

      症状としては、睡眠に関わる症状の総称です。不眠や日中の眠気、睡眠中の異常行動などです。具体的には寝つきが悪い、寝足りない、夜中に何度も目が覚める、いびきをよくかくなどの症状が続く場合は睡眠障害の疑いがあります。睡眠不足が続くと、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病やうつ、認知症などの精神疾患を引き起こす危険があります。

      ⑤依存症
      代表的な依存症としは、「アルコール、薬物、特定の食物や行為」などです。これらに依存し、自力では止められない疾患で、気持ちや行動をコントロールでず、日常生活に支障が出ます。依存対象が手に入らないと禁断症状として、イライラ、手の震え、頭痛、吐き気などの症状が表れます。

      精神疾患だけではなく、悩みや不安、急な環境変化があると人はストレスを感じ精神的に不安定になるものです。症状が慢性化しないうちに医療機関にご相談ください。

       

       

       

  • 精神科レクリエーションについて 精神科コラム
    • 精神科では治療を目的として各種レクリエーションを用意している施設があります。

      精神科で治療として行うレクリエーションがどのようなものか解説していきます。

       

      • レクリエーションとは

      定義としては、「娯楽として自由時間に行われる、自発的・創造的な様々な余暇の活動のことである。肉体的・精神的な疲労(仕事・勉強など)を癒し、元気を回復するための休養・娯楽・気晴らし・気分転換である(Wikipediaより)、とあります。

      レクリエーションの種類は、スポーツや音楽、社会的行事、自然探求など様々です。

       

      では、精神科でレクリエーションを取り入れる目的とはなんでしょうか。

      それは患者様の回復具合により異なります。共通しているのは、様々な活動を通して、自信回復や健康的な生活を送るためのサポートをすることです。

       

      気持ちが不安定なときは、活動を楽しむこと、ストレスを発散すること、不安を和らげること、気分転換をすることなどを目的に何らかの活動を行います。

      回復期には、生活のリズムを取り戻すこと、自信をつけること、何かに集中する時間をもつこと、仲間作り、好きなことや出来ることを見つけることなどを目的に何らかの活動を行います。

       

      安定期には、人との付き合いに慣れること、体力の維持、日常生活を円滑におくる為の活動を取り入れていきます。

       

      最終的には、社会復帰に向け必要なことを練習し、身に着け、自分らしさを回復して社会に出ることを目的としています。

       

      レクリエーションは介護施設でも認知症の作業療法に取り入れられています(認知症は精神科で診療する病気の一つです)。

      行事や活動を通して人とふれあうことで、今できる能力の維持を目的とされているようです。例えば、季節行事としてお花見などを実施したり、他にも体操、カラオケ、ビデオ鑑賞、創作活動…など多種多様です。

       

       

      • その効果

      レクリエーションに参加された方に期待する効果としては、緊張感が解け、不満や不安が発散、他者に対して親近感やグループ感情が湧いてくる、自信を回復するなどです。自分のペースを取り戻しながら社会性を育んでいくことが患者様の社会復帰にとって大切なことだと考えています。

       

       

  • 精神科でもプロセスレコードを取り入れています 精神科コラム
    • プロセスレコードとは一般的にはなじみのないワードではないでしょうか。

      精神科では患者様の治療のために役立てています。

       

      • プロセスレコードとは

      プロセスレコードは、1950年代に米国の看護学者ヒルデガード・ペプロウが提唱した「看護師と患者の相互関係における文書記録」です。

       

      日々の看護業務の中で、看護師自身が患者様とどのように関わり、どういう話をしたのか 患者様のリアクションはどうだったかなど、患者様とのコミュニケーションを振り返り、分析することを目的に、看護教育の一環として用いられてきましたが、介護分野にも活用されています。

       

      自分の看護感や介護感、患者様の状態を振り返ることができるツールです。

      記載内容として、まずは基本情報を記載します。

       

      1.基本的な患者様の情報(例えば、年齢・性別・年齢・疾患など)、併せて患者様の状態(精神疾患の現在の症状、入院の有無など)振り返ろうと思った理由を記載します。

      2.次に「患者さんの言動」「看護師が感じ考えたこと」「看護師の言動・行動」など記載していきます。

       

      記載したことは材料にすぎません、その後に行う「考察」が大切です。患者様はなぜそのような言動を取ったのか?本心か?病気によるものか?落ち込んでいたか?看護師の発言は適切であったか?など振り返り感じたこと、見えてきたを記載します。

      このプロセスを経ることで、次回はどのようなことに注意しなければならないかなど、看護のブラッシュアップをしていきます。

      プロセスコードを元に定期的にチームディスカッションをしている病院や施設もあります。

       

      • プロセスレコードのメリットとデメリット

      一番のメリットはアセスメント力がつき、患者様の治療やケアの質向上につながり、患者様の満足につながることだと思います。

       

      逆に記録に時間がかかり、残業が増えて本来の業務ができないなど、看護師、介護士の労働環境を悪くする可能性があります。

       

       

  • 精神科ではオンライン診療始まりましたが… 精神科コラム
    • 精神科ではオンライン診療始まりましたが…

       

      • オンライン診断とは

      そもそもオンライン診療とは、パソコンやスマートフォンなどを使って、病院へ通院しなくても、医師と患者をつなぎ画面上で対面しながら診察やお薬の処方を受けることができる便利な診療方法です。

      4年ほど前から保険診療で利用可能となり、今まで仕事や家庭の事情で通院が難しかった方でも治療を受けることが可能となりました。

      まだまだ新しい制度のため、適用される疾患や条件は制限があり、すべての方に適用できていませんが、昨今の長引くコロナ禍も後押ししてか今後、利用者も適用範囲も広がっていくことが期待されます。

      オンライン診療が加わったことで、診療形態の選択肢が増え、より細やかな診療体制が構築されたと思います。

      今後は、従来の外来診療(通院)、入院医療、在宅医療に加えて、常況により、オンライン診療も選択肢となることが期待されます。

      コロナ禍のように人と接触する機会を減らすことはもちろん、過疎化した地域医療にも大きく貢献できるのではないかと期待が高まります。

      それでは、オンライン診療をしている病院やクリニックをどのように探すのかというと、実は厚生労働省厚生局のホームページで確認できます。

      オンライン診療実施の届出をしている医療機関の一覧が閲覧できるので、ご活用ください。ただし、疾患や条件が当てはまるのか、初診は直接対面が必要などケースバイケースのため事前に受診したい病院へ確認されたほうがいいと思われます。

      精神科や心療内科など心をあつかう科目は、物理的接触が必要な検査は比較的少なくオンライン診療と相性がいいと言われています。実際多くの精神科や心療内科がオンライン化を進めています。

       

      • 精神科オンライン診断のデメリット

      上記記事と矛盾するかもしれませんが、実は通院することのメリットが大きいのが精神科です。「わざわざ、時間とお金を使って通院する」こと自体が治療となっている場合があります。

       

      例えば、「無気力、何もしたくない」などの症状がある場合、「着替えて家から出て、電車にのって、病院へ行き、医師と話す」、この行動を起こさせることが大切なのです。また少し悪化して調子が悪い時も、医師が直接状態を把握し、即日のお薬の調整で楽になるメリットも大きいです。

       

      症状や患者様ごとの事情にもよりますが、オンライン診療だけでは困難な場合も多いのが現状です。

       

      メリットだけでなくデメリットも知った上で、上手に通院や在宅医療、オンライン診断を使いわけることを推奨いたします。

       

  • 「うつ」症状がきつくて病院に行く気力がない時は… 精神科コラム
    • 「うつ」症状がきつくて病院へ行く気力がない時はどうしたらいいでしょうか。

      • 「うつ」症状とは

      まず、うつ症状には心と身体の二面があります。

      精神的症状としては、

      ・何もないのに悲しくなる

      ・絶望感

      ・気分の落ち込みなどの「抑うつ気分」

      ・意欲が乏しくなって活動力が低下

      ・興味や喜びが喪失

      ・思考力・集中力は減退

      ・自身で決断する能力が著しく低下

      身体症状としては、

      ・頭痛

      ・肩こり

      ・睡眠障害

      ・疲労感

      ・食欲低下

      さらに症状がひどくなると

      ・不安感や焦燥感でじっとしていられなくなる。
      ・妄想や自殺願望が現れる場合もあります。

       

      • 気力がわかないときの過ごし方

      意欲が低下して何もする気力がない時もあると思います。病院を受診しお薬などの処方を受けると楽になりますが、そもそも外へ出て病院へ行くことが大きなハードルと感じることもあるでしょう。その場合はいったん下記のように過ごしてみるといいと思います。

      午前中に症状が重い方が多いので、午後から少し落ち着いてきたら、タクシーなどで病院受診を検討してみてください。

      ・十分な休養

      ・焦らない

      ・日光を浴び生活リズムを整える

      ・バランスの良い食事

       

      ただし、過眠はあまりよくないので、できれば朝日をあびながらゆったりと過ごしてください。

  • 「うつ」症状が辛いときの過ごし方のポイント 精神科コラム
    • 「うつ」症状が辛い時の過ごし方には5つのポイントがあります。

      • 「うつ」症状とは

      誰しも嫌な事、悲しいことがあれば気分が落ち込みますが、適度な休息や時間の経過により元の生活や気持ちに戻れるでしょう。しかし、長期間症状が回復しない場合うつ病の可能性があります。例えば、何もないのに悲しくなる、絶望感、気分の落ち込みなどが一日中続く、意欲が乏しくなる、興味や喜びがなくなる、思考力・集中力が減退する、頭痛、肩こり、睡眠障害、疲労感など身体症状を感じる、など心身の症状が1か月以上続いている場合は要注意です。

      症状がひどくなると不安感・焦燥感、妄想、自殺願望など見られるようになり大変つらい状態になる可能性があります

      • 辛い症状の対処法と過ごし方

      適切な治療が必要と分かっていても辛い症状が続くとどうしてよいかわからなくなりますよね。うつ病の治療で大切なことは、脳のエネルギーを回復させることです。具体的には、ストレスとなることから離れ、適切な薬物治療、休養、睡眠の確保、運動、規則正しい生活など様々です。

       

      症状が辛く何もする気がおきない時でも、病院を受診しお薬などの処方を受けると楽になりますが、そもそも着替えて病院へ行くことができないと感じることもあるでしょう。その場合はいったん下記のように過ごしてみるといいと思います。午前中に症状が重い方が多いので、午後から少し落ち着いてきたら、タクシーなどで病院受診を検討してみてください。

      ・十分な休養

      ・焦らない

      ・日光を浴び生活リズムを整える

      ・バランスの良い食事

      ・大きな判断をしない

       

      ただし、過眠はあまりよくないので、できれば朝日をあびながらゆったりと過ごされることをお勧めします。

       

      • まとめ

      早く良くなりたい一心で、頑張りすぎないことも大切です。

      心が弱いわけでも、怠け者でもありません。脳のエネルギーが低下しているため辛いのです。脳も身体の臓器の一つですから、時にはお休みさせて、栄養を補い、回復させてあげることが必要なのだと思ってください。

  • うつ病の初期症状をセルフチェック 精神科コラム
    • 「うつ」症状がきつくて病院へ行く気力がない時はどうしたらいいでしょうか。

      • 「うつ」症状とは

      まず、うつ症状には心と身体の二面があります。

      精神的症状としては、

      ・何もないのに悲しくなる

      ・絶望感

      ・気分の落ち込みなどの「抑うつ気分」

      ・意欲が乏しくなって活動力が低下

      ・興味や喜びが喪失

      ・思考力・集中力は減退

      ・自身で決断する能力が著しく低下

      身体症状としては、

      ・頭痛

      ・肩こり

      ・睡眠障害

      ・疲労感

      ・食欲低下

      さらに症状がひどくなると

      ・不安感や焦燥感でじっとしていられなくなる。
      ・妄想や自殺願望が現れる場合もあります。

       

      • 気力がわかないときの過ごし方

      意欲が低下して何もする気力がない時もあると思います。病院を受診しお薬などの処方を受けると楽になりますが、そもそも外へ出て病院へ行くことが大きなハードルと感じることもあるでしょう。その場合はいったん下記のように過ごしてみるといいと思います。

      午前中に症状が重い方が多いので、午後から少し落ち着いてきたら、タクシーなどで病院受診を検討してみてください。

      ・十分な休養

      ・焦らない

      ・日光を浴び生活リズムを整える

      ・バランスの良い食事

       

      ただし、過眠はあまりよくないので、できれば朝日をあびながらゆったりと過ごしてください。

       

      • まとめ

      外に出るには着替えないといけない、それが苦痛で病院へも行きたくない、でも病院へ行かないと薬がない、そんな葛藤を抱えている方もいらっしゃると思います。

      きっと「良くなりたい」という気持ちがあるから、辛くても病院へ行くために、どうしたらよいかと悩まれるのではないかと思います。

      「きつい」時には、少し休んで、時間をかけて準備してしてください。ゆっくり、少しずつで…。

       

  • うつ 回復 段階 精神科コラム
    • うつの回復とその段階についての記事です。

       

      一番大事なことは、目先の症状に一喜一憂しすぎないことです。

      うつの症状は春先の三寒四温の気候のように、一進一退しながら回復に向かいます。

      少し良くなったと思ったら、また少し悪くなったなどはよくあることです。

      そのため病気と気長につきあう姿勢がとても大切なのです。

       

      また、うつの症状には回復する順番があります。最初に不安やイライラ、憂うつ感が改善します。憂うつは取れたけどやる気がでない、これまで好きだったことが楽しめないという状態はよく見られます。

      治療を継続することで、興味が戻り、億劫感が取れます。それでも例えば「ゴルフの練習場に行ったけど10球も打たないうちにしんどくなった。」など根気が続かないとことも珍しくありません。そんな時は無理する必要はありません。治療を続ければ徐々に回復してきます。好きだったがことが楽しめる、喜びや充実感を感じるレベルに回復したら、次に仕事について向き合えば良いと思います。

       

      うつ病は治る病気ですが、再発しやすい病気です。良くなりかけた時期は、悪化しやすい時期でもあります。少し良くなったからといって、自分の判断で勝手に薬をやめるようなことはないようにしましょう。

       

      信頼できる主治医とともに長期的に治療に取り組むことを推奨いたします。

  • うつ 運動 効果 精神科コラム
    • うつに対する運動の効果についての記事です。

       

       

      適度な運動をすると心身に良い効果がもたらされます。

      例えば1日の中で交感神経が優位な時間が増えることで、意欲的なでポジティブな思考が増えると考えられています。

      また、運動によりストレスを解消し、うつ状態を改善させるセロトンが増加することが知られています。

       

      これらのことからイギリスの成人のうつ病に関するガイドラインでは軽度~中等症のうつ病患者に対して運動療法が挙げられています。同じように日本うつ病学会のガイドラインでも運動療法が紹介されています。

       

      運動療法に関する研究ではいずれも運動がうつ症状を改善することについては一致していますが、十分なエビデンスが蓄積されていないこともあり、まだ一般的ではありません。

      しかし睡眠の改善や生活習慣病の改善などの効果も得られると考えられています。

       

      身体疾患同様、症状が重い時に運動をすることは症状を改善するどころか悪化する可能性があり、治療としての運動療法は専門家の指導のもと行うべきですが、軽いうつ状態、少しメンタル不調を感じる程度であれば軽い運動をしてみるのも一つの方法かもしれません。

      うつ状態の予防、再発予防としても運動は好ましいと考えます。

       

      本格的にジムに通うとかジョギングを始めるのではなく、10-15分程度の散歩やラジオ体操、ストレッチなどでも良いかもしれません。気軽に始めてみてはいかがでしょうか。

       

       

  • うつ 過眠 なぜ 精神科コラム
    • 今回、うつ病でみられる過眠症について記事を書いていきます。

       

      うつ病では入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒など通常は不眠がみられますが、過眠を伴う方もいらっしゃいます。

       

      服薬により普段よりも眠気が増すことがあります。代表的なものは鎮静系抗うつ剤(ミルタザピンやミアンセリン、トラゾドン、アミトリプチリンなど)や抗不安薬です。

       

      過眠症は、睡眠障害の一つで、本来覚醒していなければならない時間帯に強い眠気が現れ、居眠りする状態です。夜十分睡眠時間を取っているにもかかわらず日中の眠気をきたすのです。

      居眠りし、寝すぎとなるため、周囲から怠けていると誤解を受けることも少なくありません。

       

      原因としては、脳内の覚醒維持機構に何らかの異常がある場合(ナルコレプシーなど)や睡眠時無呼吸症候群(夜間に何回も覚醒し、寝不足となる)がありますが、非定型うつ病でもみられます。

       

      通常のうつ病では食欲低下、不眠を呈するのに対して、非定型うつ病では過食、過眠を呈します。

       

      過眠は通常のビジネスシーンでも大きな失態となりますが、危険業務、例えば車の運転や高所作業では命に係わる可能性があり非常に危険です。

       

      気になる場合は、早めに受診しましょう。

       

       

  • うつ お酒 悪化 精神科コラム
    • うつはお酒で悪化するのでしょうか?

       

      アルコールを飲むと、気が大きくなる、楽になると言う方がいらっしゃいます。

       

      同じく、眠れないからお酒を飲むという方がいます。昔から寝酒(ナイトキャップ)という習慣も知られています。

       

      実際にアルコールは抑制性神経であるGABA受容体に作用するため、抗不安効果がありますし、眠くなる効果(催眠効果)があります。

       

      しかしその効果は一時的なものであり、アルコールの連用により耐性が出来、同じ効果を得るために大量のアルコールが必要となり、アルコール依存症の原因となります。

       

      睡眠に関しても寝付きは良くなるものの、入眠後のアルコールの離脱により中途覚醒をきたし、むしろ睡眠を悪化させます。

       

      気分が高揚し興奮するなど脱抑制状態を呈する可能性もあり、その場合さらに立場や人間関係を悪化させ、うつ状態を悪化させる可能性すらあります。

       

      また、アルコールは肝臓に作用し、酵素誘導を通じて抗うつ薬や睡眠導入剤の効き目が悪くなる可能性もあります。

       

      つまり、アルコールがうつ病を改善させることはなく、様々なレベルで悪化につながります。

       

      少なくとも治療期間中はお酒を控えられることをお勧めいたします。

  • うつ 再発 兆候 精神科コラム
    • うつが再発する兆候についての記事です。

       

      うつ病再発の大きな要因として、ストレスの蓄積があります。

       

      例えば、4月に行われる職場の異動(転勤)や学校でのクラス替えなど、

      環境が変化し、人間関係も変化するため、ストレスがかかります。

       

      環境の変化は、変わること自体で精神的、身体的負担がかかります。

      職場の昇進や結婚も、案外ストレスがかかります。

      そのため、嬉しい環境の変化であっても、うつ病発症につながることもあるのです。

       

      これらのストレスは、うつ病の発症だけでなく、再発の原因にもなるので注意が必要です。

       

      ちなみに、うつ病再発の確率は50%程度と言われていますので、現在症状が

      落ち着いているからといって、安心してはいられません。

       

      症状の安定や再発には、ご家族など周りのサポートの有無も大きく影響します。

       

      感情が不安定で、食欲減退、不眠、やる気が出ないなどの状態が続いている場合は、

      お近くの精神科・心療内科に受診してみましょう。

       

       

  • 原因不明 体調不良 うつ 精神科コラム
    • 現代社会は様々なところに、ストレスの要因(ストレッサー)があるようです。

       

      とくにコロナ禍の今、以前にもましてストレッサーが増えていると言われています。

       

      適度なストレスは「人生のスパイス」と呼ぶことができ、体の抵抗力を高め、心の成長を促しますが、過度なストレス、つまり「悪いストレス」に長期間さらされると心身ともにバランスが崩れてしまいます。

       

      ストレス過多の社会で自律神経失調症やうつ病と診断されることが珍しくなく、ストレスケアが注目されています。

       

      過度なストレス、悪いストレスがかかり続けると、自律神経のバランスが崩れ、交感神経優位となります。

       

      その結果、血圧上昇、動悸、発汗や消化器症状が出現します。就寝時に寝られないのも、交感神経が優位となっているからです。

       

      自律神経の乱れは、過剰なストレス、悪いストレスが根本原因です。

       

      気分の落ち込みが長期にわたる状態をうつ状態といい、その代表がうつ病です。

      何もやる気がなくなり、気分が落ち込んだ状態です。

      自分では無意識である場合もあるため、受診せずに我慢している人も相当数

      いると考えています。

       

      性格的には、真面目で責任感が強く、几帳面、完璧主義な方が多いと言われています。

      これらの徴候が思い当たる方は、早めの受診をおすすめいたします。

       

       

       

  • 精神科に行きたいが家族に言えない 精神科コラム
    • 精神科に行きたいが家族に言えないという方へ向けたコラムです。

       

      どうしても精神科・心療内科に抵抗がある方は、普段から顔見知りの近所の内科の先生(かかりつけ医)に相談してはいかがでしょうか?

       

      軽度の不眠や食欲不振などの症状には十分対応していただけますし、専門医での治療が必要な場合は信頼できる医療機関を紹介してもらえます。

       

      かかりつけ医は医師会の活動やこれまでの患者様の紹介を通じて、どの医療機関が信頼できるか熟知されています。

       

      また、家族にも「体調不良で~先生を受診したら、心療内科受診を勧められた。」などと相談がしやすくなると思います。

       

      ストレスの多い現代社会でメンタル不調になることは決して恥ずかしいことではありません。1日も早く受診され、健やかな生活に戻られることをお勧めいたします。

       

  • 精神科、本人が行きたがらない… 精神科コラム
    • 精神科に本人が行きたがらない場合についてのコラムです。

       

      精神科クリニックでは、病気の診断や治療、社会生活上必要な助言や手続きなどの援助を行います。

       

      患者様にはお話をするだけで楽になるような軽い方から、即時の入院が必要となる方まで様々です。

       

      緊急度や重症度はご家族だけで判断つきかねることも多いため、不安に感じられる場合はご相談いただくことをおすすめいたします。

       

      受診を嫌がる理由としては、世間の偏見や精神科受診の敷居の高さがあるのかもしれません。他にも様々な理由がありますが、受診したことが会社にばれるのが怖いと訴えられ自費診療を希望される方もいます。

  • おすすめしていただけるような加古川の精神科を目指して… 精神科コラム
    • おすすめしていただけるような加古川の精神科を目指して日々真摯に向き合っています。

       

      メンタルな不調は一見分かりにくいところがあると思います。身体的な疾患であれば血液検査や心電図などの生理検査で客観的に診断することができますが、精神的な疾患は診断に有用なバイオマーカーがほとんどないのです。

       

      診断には会話を通じて、その人の心の状態を判断するしかないのですが、精神科医は人の気持ちを見透かすことができるわけではありません。

       

      このため初診では出来るだけ時間を掛けて、どのような困りごとなのか、その人の背景にある問題点や課題は何かをお聞きする必要があります。

       

      患者様からおすすめしていただける精神科医であるためには、これまでに患者様を通じて学ばせていただいた経験、マンネリ化せず新しい知識を学ぶこと、そして患者様に真摯に寄り添う姿勢ではないかと考えております。精神科医として30年になりますが、まだまだ修行の日々です。

  • 精神科におけるパーソナリティ障害について 精神科コラム
    • パーソナリティ障害は、直訳の人格とは少し意味合いが異なり、性格が悪いことではありません。認知(ものの捉え方や考え方)、感情のコントロール、対人関係など精神機能が偏った状態で、一般的な人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんだり、周囲が困ったりする状況に陥ります。調和を欠いた行動、異常行動パターンは長く継続し、小児または青年期から顕在化することが多く、成人してからも続きますが、自覚するのに時間が掛かることが多いようです。

       

      パーソナリティー障害では家庭、学校、会社など幅広い社会的状況において適応障害や対人トラブルがみられます。

      うつ病、社交不安障害、依存症などの合併・併存がみられ、より生きづらいと感じる状況に陥るため早期の気づきと早期の治療的介入が必要と考えられます。

       

      生きづらさを感じている人は早めの受診をおすすめいたします。

       

       

      休息入院とはレスパイト入院とも呼ばれ、認知症患者、精神障害者などをケアする家族の休息のために患者を入院させることです。以下の内容は全体的に違います。

      もし、短期間の精神科への任意入院、メンタルケア病棟などへの入院であれば

      http://www.hannan.or.jp/mentalcare/を参照ください。その場合テーマ名を変更すべきかと思います。

  • 精神科の自由診療とは 精神科コラム
    • 自由診療とは、公的医療保険(社会保険、国民健康保険など)が適用されない診療で、患者様と医療機関との間で自由意志に基づいて契約を結びます。公的医療保険が適応されないため医療費は全額自己負担となります。

       

      これと対となる保険診療は医療保険から 7-9割の補助を受けることができるため1-3割の自己負担で治療が受けられます。

       

      双方を比較すると、可能な限り患者様の要望を取り入れて治療するか、

      国が定めた制度(最新のエビデンスが反映されていない、例えば国内未承認抗がん剤は使用できないという制限がある)の範囲内で治療するのかを選択することになります。

       

      患者様の立場では、治療の選択肢が増え、ある程度要望が通る治療を受けるか、選択肢は限られるが1-3割の費用負担で済む治療を選ぶのかということになります。

       

      どちらが良いということではなく、病気の原因や考えられる対処法は何かなど、その人を取り巻く全体の状況を踏まえて検討すべきです。

       

      自由診療は、国内未承認の薬剤や先進医療、本来医療の対象とならない美容医療など幅広い分野で行われています。自由診療と保険診療の併用を混合診療といい禁止されています。例えばLASIKなど近視手術の後の投薬は全て自費となります。

       

      精神科で最も一般的な自由診療は臨床心理士や公認心理士によるカウンセリングですが、保険診療を受けている医療機関では自費のカウンセリングは受けられないことになります。

       

      自由診療(自費)によるカウンセリングが必要な方がいらっしゃる一方で、主治医の診察時間内での助言や生活指導などで十分改善できる方もおられます。自費カウンセリングを受けるかどうか迷う時には主治医に相談されてはいかがでしょうか。

  • 精神科に行った方がいい人チェックについて 精神科コラム
    •  

      精神科に行った方がいい人のチェックについてのコラムです。

      記事の文責は加古川の精神科とよだクリニックです。

       

      ストレス抱えている方へのチェック項目は以下の通りです。

       

      ・耳鳴りがする

      ・口の中やのどが荒れたり痛くなる

      ・寝つけず夢を何度も見る

      ・体がだるくやる気がおきない、疲れやすい、またイライラする

      ・肩や背中や腰が痛くなる

      ・めまいがしたり目や頭が疲れやすい、重い

      ・風邪をひきやすく治りにくい

       

      身体に現われる症状に目を向けて脳の疲れを判定するものです。

       

      足腰など肉体的な類であれば筋肉痛という形で分かりやすいのですが、

      脳疲労は分かりにくいですね。

       

      うつ病は、誰でも起こりうる病気です。いつなってもおかしくはありません。

       

      重要なのは早めに発見することです。家族や周囲の人が気づくことも

      ありますが、普段と何かが違うなと感じるなら上記リストを確認すると

      よいでしょう。

       

      うつ病など精神疾患は、他の病気と同様、早期発見や早期治療が重要です。

      そのままにしておくと、重症化や慢性化のリスクがあります。

       

      メンタル面において少しでも不調を感じたなら、早めに精神科や心療内科を

      受診するようにしましょう。

  • 内科で異常なしと言われた… 精神科コラム
    • 内科で異常なしといわれた方へ・・・。

      この記事は加古川の精神科とよだクリニックの

      提供です。

       

      身体の不調があったため、さまざまな病院に受診したにも関わらず、

      どこに行っても検査結果、異常なしとなる方がいます。

       

      これは、身体症状が表面に出て、気分の症状が出にくい仮面うつ病の

      可能性があります。

       

      仮面うつ病の場合は、肩こりなどの身体的不調を感じるため、

      あくまで体の病気であり、心の病気ではないと考える方が多い

      と思いますが、心身はつながっています。

       

      人間の身体はストレスを受け続けると、脳内の神経伝達物質が影響を受け、

      脳の機能低下が起きます。それが、うつ病(仮面うつ病を含む)となるのです。

       

      身体症状を訴える方が多いですが、詳しくお聞きすると気分の不調が背景にあります。

      何かを無理をしているわけでもないのに、身体症状が続き、徐々に悪化していくこともあります。

       

      日々ストレスを受け続けているにも関わらず、本人はそれに気づかずに、緩やかに進んでいるために、いつから不調なのかわかりにくいこともあります。

       

      原因が分からないまま身体症状が続く、悪化していくことにより

      日常生活が思うように送れなくなる、といったケースもあります。

       

      心配性である、完璧主義で自分に厳しいというような性格の方は

      是非一度受診してみてください!

  • 精神科に行く基準とは? 精神科コラム
    • 加古川の精神科とよだクリニックです。今回、精神科に行く基準についてのコラムです。

       

      基準の前にまずは…医療機関以外の相談窓口もあります。

      行政機関がいろいろな問題に対応してくれます。

      保健所では発達障害や家庭内問題も相談可能です。

       

      高齢者などの認知症については地域包括支援センターがあります。

       

      では、精神科受診の基準について一言で表すなら、違和感です。

      精神状態が普段と異なると自覚していることが基準となります。

       

       

      例えば、ストレスなのか…どこか疲労感があり常に疲れていて…憂鬱である、集中できない、眠れない、寝つきが

      悪いなど、いつもの違う感じがあったり、ルーティンとは

      異なる気がすると感じるなら一度受診されることをお勧めします。

       

      また、幻聴など幻覚が続くなら早めの受診が必要です。

       

      初めての受診は健康保険証やお薬手帳、紹介状など情報が必要になります。

       

      とにかくバランスを崩していると感じているか否かが判断基準です。

       

      また、周りの方が普段と様子が違うと感じた場合も受診を勧めてください。

       

      「疲れた」や「きつい」という言葉を繰り返し用いているときは、まずご家族が

      相談いただいても良いと思います。本人がどこも悪くないと思って

      いても既に治療が必要な状況になっている場合があります。

       

      是非早期発見・早期治療に繋がられるようにしましょう。