精神の不調は心身の健康にダメージを与えています。
精神・心の不調が身体の健康や生活の質に大きなダメージを与えていることをどれだけの人が認識しているでしょうか?
現代社会はストレスの多い社会です。過剰なストレスは我々に精神的ダメージを与え、交感神経と副交感神経のバランスを崩して自律神経が乱れ、心身に様々な不調をもたらします。 またジャンクフードや偏食など偏った食生活も同様です。
さらに心の健康状態は、自分ではなかなか気づきにくいため、気付いた時には症状が悪化し病気になってしまうということもあります。
代表的な5つの疾患をご紹介します。どの疾患も精神的な不調が心身の健康に影響し、社会生活を送る上でも困難をきたしますが、薬物治療など適切な治療により時間はかかりますが日常生活に支障がないレベルに回復します。
- うつ病
日本では100人に約6人がうつ病を経験していると言われるほど、いつ誰がかかってもおかしくない疾患です。
症状としては、「気分の落ち込みが激しい、好きだったことが楽しめない、イライラする」といった気持ちの面の症状だけでなく、「めまい、頭痛、肩こり、動悸、食欲減退、など身体的症状が出る場合も多く見受けられます。2週間以上症状が続く場合は受診をされることをお勧めします。
- パニック障害
症状としては、「突然不安な気持ちが出現し抑えられない」「めまい、動悸、発汗や呼吸困難」などです。発作的に予期しない場面で起こるため「いつ発作が起きるかわからない」という不安もあり、外出が怖くなり引きこもる方も多いです。
③適応障害
症状として、抑うつ気分や不安感、怒り、神経過敏、吐き気、めまいや発汗のほか、無断欠勤が見られます。その原因から距離を取れば症状は落ち着きます。
④睡眠障害
症状としては、睡眠に関わる症状の総称です。不眠や日中の眠気、睡眠中の異常行動などです。具体的には寝つきが悪い、寝足りない、夜中に何度も目が覚める、いびきをよくかくなどの症状が続く場合は睡眠障害の疑いがあります。睡眠不足が続くと、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病やうつ、認知症などの精神疾患を引き起こす危険があります。
⑤依存症
代表的な依存症としは、「アルコール、薬物、特定の食物や行為」などです。これらに依存し、自力では止められない疾患で、気持ちや行動をコントロールでず、日常生活に支障が出ます。依存対象が手に入らないと禁断症状として、イライラ、手の震え、頭痛、吐き気などの症状が表れます。
精神疾患だけではなく、悩みや不安、急な環境変化があると人はストレスを感じ精神的に不安定になるものです。症状が慢性化しないうちに医療機関にご相談ください。
※公開/更新日: 2022年9月8日 12:51