心療内科・精神科とよだクリニック

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心療内科 パニック障害 (加古川市の精神科院長ブログ)

 本日のテーマはパニック障害です。加古川市心療内科クリニックの院長のブログです。パニック障害とは動悸や発汗、息苦しい、眩暈感、死んでしまうのではないか、気が狂ってしまうのではないかという恐怖感が発作的に出現するパニック発作が特徴です。

高速道路を走行中や電車に乗った時などに恐怖感を呈する広場恐怖を伴うことも多いです。兵庫県加古川地域では一級河川である加古川の土手道や加古川バイパス、東播磨道路やJR神戸線、特に新快速電車で症状を呈する方が多いという印象を受けています。パニック発作や広場恐怖があると回避行動を取るようになり、苦手な道を避けて遠回りする、電車やバスを使わず自転車や徒歩の生活をする、苦手な店に行かない、行けないようになり、ひどい場合には出勤・登校できない状態になります。

 当院で行うパニック障害の治療は疾病教育、薬物療法、行動療法です。パニック発作では呼吸器、循環器、脳に関する激しい症状が出るのが特徴です。このため死ぬのではないかと怖くなるのですが、初診時に「パニック障害は症状が派手だけど命に関わらない、薬が良く効く病気です。」と説明をさせていただいております。敵の正体・実体を知る(理解する)ことが第一です。そのうえで、SSRIなどによる薬物治療と行動療法を行っています。行動療法は元の生活に戻るための練習です。電車へ乗れなくなったら一区間普通電車に乗る練習(加古川―東加古川間など)、バイパスに乗れなくなったら加古川ランプ-加古川西詰など一番短い区間を走行する練習などを何回もお試しいただきます。1つ目の目標が達成出来たら次の目標を設定、その人の生活に必要なところにゴールを設定して、診察の度に、患者様と医師がいわば作戦会議をしている形です。当院の患者様は皆様一生懸命取り組んでくださり、一区間の乗車が無理だった学生さんが、「今から新大阪まで行って、そこからバス旅行に行ってきます!」との報告や、地元でしか買い物出来なかったご婦人が大阪梅田や心斎橋まで買い物に行った連絡をいただくのは主治医として本当にうれしい瞬間です。パニック発作や広場恐怖でお困りでしたら、お住まいの近くの精神科・心療内科クリニックにご相談されることをお勧めします。