心療内科・精神科とよだクリニック

JR加古川駅の南口から徒歩1分、開業22年の実績

ご予約
お問い合わせは
TEL.079-454-8677

※木曜日、日曜日と祝日は休診
午前 9:00~13:00 × ×
午後16:00~19:00 × × ×

精神疾患の助成制度について

  

精神疾患に関する助成制度を紹介する記事です。 

 

厚生労働省のホームページをみると、様々な助成制度があります。「厚生労働省 みんなのメンタルヘルス」を確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/

 

治療や生活のためのサポートがいくつかありますが、今回は医療費の助成に絞って紹介いたします。

 

医療費の助成制度は大きく分けて3つあります。

 

  • 自立支援医療

精神疾患治療のための外来通院費(診察代など)や薬代(調剤薬局での支払い等)に対する補助です。

健康保険を使用する際の、自己負担額の一部を公的に支援するものです。

 

精神障害(てんかんを含む)により、通院による治療を続ける必要がある程度の状態の方が対象となります。「重度かつ継続」が条件と言われ、継続的に治療を必要とし、高額の医療費負担が発生する者と定義されています。外来だけでなく、訪問看護やデイケアも対象となりますが、自由診療の治療や投薬、入院治療、保険医療機関以外のカウンセリングなど対象外もあるのでご注意下さい。

 

医療費の自己負担は、細かく条件が決められており、世帯の収入により自己負担額の月額上限が決定されます。

 

この制度を利用するには、お住いの市町村窓口で申請を行います。窓口の名称は「障害福祉課」や「保険福祉課」になっている場合がほとんどです。申請には主治医の診断書が必要です。その他必要な書類については窓口に問い合わせてください。

 

申請が認められると「自立支援医療受領証」が発行されます。これは有効期限が1年のため、必要に合わせて更新してください。病院で提示が必要となりますので、紛失しないようお気を付けください。

 

  • 高額療養費制度

高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月(月の初め

から終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。

精神疾患に限定されず、入院や外来で高額な医療費を請求される場合に、所得によって決められた己負担限度額を上回る医療費は、加入している保険者から払い戻しされます

細かな条件がありますが、たとえ30万円の治療費がかかっても概ね10万円未満で1か月の自己負担が済みます。保険者により申請方法や準備書類が異なりますので必ずご確認下さい。

 

 

  • 心身障害者医療補助制度(都道府県別)

心身に重度の障害がある方を対象に各自治体が支援する制度です。

自治体により対象の障害や程度、助成内容も異なりますので、お住いの市町村に必ず確認して下さい。

 

重度障害の目安は、身体障がい者手帳1・2級、療養手帳A、特別児童扶養手当1級受給資格者、精神障害者保険福祉手帳1級などが対象となるケースが多いようです。

 

精神疾患の助成制度の中で、医療費に関することを紹介しました。治療期間が長くなりがちな精神疾患は経済的にも大きな負担になりかねません。ご自分が対象になるかどうか主治医やお住まいの市町村役場にお問い合わせされてはいかがでしょうか。