うつに対する運動の効果についての記事です。
適度な運動をすると心身に良い効果がもたらされます。
例えば1日の中で交感神経が優位な時間が増えることで、意欲的なでポジティブな思考が増えると考えられています。
また、運動によりストレスを解消し、うつ状態を改善させるセロトンが増加することが知られています。
これらのことからイギリスの成人のうつ病に関するガイドラインでは軽度~中等症のうつ病患者に対して運動療法が挙げられています。同じように日本うつ病学会のガイドラインでも運動療法が紹介されています。
運動療法に関する研究ではいずれも運動がうつ症状を改善することについては一致していますが、十分なエビデンスが蓄積されていないこともあり、まだ一般的ではありません。
しかし睡眠の改善や生活習慣病の改善などの効果も得られると考えられています。
身体疾患同様、症状が重い時に運動をすることは症状を改善するどころか悪化する可能性があり、治療としての運動療法は専門家の指導のもと行うべきですが、軽いうつ状態、少しメンタル不調を感じる程度であれば軽い運動をしてみるのも一つの方法かもしれません。
うつ状態の予防、再発予防としても運動は好ましいと考えます。
本格的にジムに通うとかジョギングを始めるのではなく、10-15分程度の散歩やラジオ体操、ストレッチなどでも良いかもしれません。気軽に始めてみてはいかがでしょうか。
※公開/更新日: 2022年5月24日 11:23