心療内科・精神科とよだクリニック

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抗てんかん薬

抗てんかん薬 Antiepileptic Drug

抗てんかん薬とは

てんかん発作を抑えるために用いられる薬で、主として神経細胞の興奮を抑えたり、神経細胞の興奮の広がりを防ぐことにより作用します。抗てんかん薬の中には感情調整薬として作用し、感情障害、統合失調症の治療に用いられるものがあります。

抗てんかん薬の分類

第一世代の抗てんかん薬としてはバルビツール系(フェノバルビタール、プリミドン)、ヒダントイン誘導体(フェニトイン)、第二世代の抗てんかん薬としてはカルバマゼピン、バルプロ酸ナトリウムがあり、ベンゾジアゼピン系であるクロナゼパムとこれらを総称して従来型抗てんかん薬といいます。

これに対して本邦で開発されたゾニサミド以降、ガバペンチン、トピラマート、ラモトリギン、レベチラセタムを新規抗てんかん薬と呼びます。新規抗てんかん薬は治療濃度域が広く原則血中濃度測定が不要等の特徴があります。その他服用中の妊産婦における胎児奇形の相対危険度が低い、高脂血症リスクや閉経後の骨粗鬆症リスクが低い等の利点があるものが含まれています。

最新の抗てんかん薬としてはAMPA受容体拮抗作用を有するベランパネルやこれまでのNaチャネルの抑制機構とは異なるメカニズムでNaチャンネルを緩徐に不活性化するラコサミドが使用可能となりました。

以下に我が国で使用されている主要な抗てんかん薬を示します。

一般名 剤型 製薬会社
バルビツール酸系
フェノバルビタール 30mg錠、末、散、注 三共など
プリミドン 250mg錠、細粒 日医工
ヒダントイン誘導体
フェニトイン 25mg錠、100mg錠、散、注 大日本住友、三共
スクシミド系化合物
エトサクシミド 250mgカプセル、シロップ、散 三共など
イミノスチベン系
カルバマゼピン 100mg錠、200mg錠、末 ノバルティスなど
スルフォンアミド系
アセタゾラミド 250mg錠、末、注 武田
ベンゾジアゼピン系
クロナゼパム 0.5mg錠、1mg錠、細粒 ロシュ、住友
ジアゼパム 2mg錠、5mg錠、10mg錠、細粒、散、注、坐 武田、山之内
その他
バルプロ酸ナトリウム 100mg錠、200mg錠、細粒、徐放顆 協和発酵キリン、大日本、吉富など
ゾニサミド 100mg錠、散 大日本住友
クロバザム 5mg錠、10mg錠、細粒 大日本住友、アルフレッサ
ガバペンチン 200mg錠、300mg錠、400mg錠など ファイザー
トピラマート 50mg錠、100mg錠 協和発酵キリン
ラモトリギン 25mg錠、100mg錠 GSK
レベチラセタム 250mg錠、500mg錠 大塚

抗てんかん薬には多くの種類がありますが、発作型、てんかん類型によりfirst lineで用いる薬が異なります。その他、年齢、性別、合併症の有無等で抗てんかん薬を選択します。ご自身の発作について出来るだけ正確に主治医に伝えて最も有効な薬剤を1種類選択し、副作用に注意しながら効果が出る量まで増量していくのが一般的な方法です。

抗てんかん薬の副作用

抗てんかん薬の副作用には薬疹(じんましんが出たり、皮膚や粘膜がただれる、発赤する)や発熱(白血球が減少して)等頻度は高くないけれども重篤な副作用があります。これらの症状が出現したら、直ちに主治医に連絡してください。

また、ひどい眠気、呂律がまわらない、モノが二重に見える、歩行困難等の失調症状がみられます。特に従来型の抗てんかん薬は発作を抑制する血中濃度と薬物中毒を引き起こす血中濃度が接近しているため、中毒症状を起こしやすく、定期的に血中濃度測定を行うことが必要です。これを治療的薬物モニタリング(TDM)とよびます。

その他フェニトインによる歯肉増殖、バルプロ酸による高アンモニア血症、ゾニサミドやトピラマートによる食欲低下や年少者にみられる無汗症等薬剤に特異的な副作用があります。気になる副作用がある時には主治医に相談してください。

抗てんかん薬の相互作用

抗てんかん薬は代謝酵素の関係等で他の薬剤や食物(他の抗てんかん薬を含む)との併用によりお互いの血中濃度が変化するため、併用には十分注意せねばなりません。抗てんかん薬を服用中の方は必ず医師に服用していることを申し出てください。新規抗てんかん薬であるレベチラセタムは他の薬剤の影響を受けないことが利点となっています。

文責:加古川の心療内科・精神科 とよだクリニック

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