心療内科・精神科とよだクリニック

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認知症とは

認知症 Dementia

認知症とは「いったん発達した知能が、後天的な脳の器質的病変により、持続的に全般性低下をきたした状態」と定義されます。

生まれてから年齢とともに発達した知的機能は正常者でも加齢とともに低下していきます。これは「もの忘れ」等として自覚され、脳の神経細胞の減少や機能の低下に関連して起きるのですが、通常の老化による減少より早く神経細胞が消失してしまう脳の病気が認知症と言えます。

ちなみに精神発達遅滞の場合は正常なレベルまで知的機能が発達しません。

認知症の症状

認知症の症状には中核症状と周辺症状があります。中核症状とは物忘れを中心に脳の機能が低下した結果出現する症状で認知機能障害ともいいます。一方周辺症状とは物忘れに対する不安や物忘れの辻褄をあわした結果の物盗られ妄想等中核症状に反応、あるいは随伴して出現する症状です。

中核症状(認知機能障害)

①記憶障害:新しく経験したことを記憶にとどめることが困難となる。
②見当識障害:ここはどこで、今がいつなのかわからなくなる状態。
③判断力の低下:計画を立てる、組織化する、順序立てる、抽象化する、判断するということが出来なくなる。

周辺症状(反応性の症状)

不安、抑うつ、興奮、徘徊、不眠、被害念慮、妄想等。

認知症の原因

  • 脳の血管がつまる
    :血管性認知症
  • 脳の神経細胞が変性脱落(変性疾患)
    :アルツハイマー病、レビー小体型認知症、ピック病など
  • 病原体が感染する(感染症)
    :クロイツフェルト・ヤコブ病など
  • 頭蓋骨の中に出来物が出来る→神経細胞を圧迫→神経細胞の機能が低下
    :慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症
  • 脳の怪我→神経細胞減少
    :頭部外傷後遺症
  • 栄養やホルモンの異常→神経細胞の機能が低下
    :甲状腺機能低下症など
  • その他(薬剤性)→薬の副作用→神経細胞の機能が低下

認知症の診断

認知症の診断には病歴聴取に引き続き、長谷川式に代表される認知症の診断スケールの使用やさらに詳しい評価を行うための神経心理学的検査、神経症状、例えば麻痺の有無等を評価する神経学的検査が行われます。その他脳の形態を見るためのCTやMRI、脳の機能を評価するためのSPECT等が行われます。

一見認知症に見えてもうつ病による仮性認知症であったり、意識障害が背景に見られるケースもありますので、専門医による診断を受けることが望ましいと思われます。

認知症の治療

アルツハイマー病、アルツハイマー型認知症の治療には知性に関係する神経伝達物質であるアセチルコリンの分解を阻害するコリンエステラーゼ阻害薬が使用されますが、これは物忘れを改善させるというよりは認知症の進行を遅らせるというものです。代表的なものはアリセプトですが、最近同様の作用を持ったパッチ剤(イクセロンパッチ)や神経細胞死を阻害する抗NMDA作用を持つ薬剤(メマリー)等治療薬が増えてきました。その他漢方薬(抑肝散が代表的)が用いられます。

ありありとした幻視、物忘れ、パーキンソン症状やREM睡眠関連障害(寝ぼけ、夜叫症等)を引き起こす等特徴的なレビー小体型認知症にはアリセプト(コリンエステラーゼ阻害薬が用いられます。

血管性認知症の予防には高血圧や高脂血症等の基礎疾患の治療や血栓の予防を行います。

文責:加古川の心療内科・精神科 とよだクリニック

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