心療内科・精神科とよだクリニック

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リハビリ

精神科において行われるリハビリテーションとしては作業療法、生活療法、SST(社会生活技能訓練)があります。

作業療法はWHOの用語集では「身体的または心理的な機能障害のための治療法の1つで、計画的な活動によって意欲と自身及び特定の技能を回復することを目標とするもの」と定義されています。精神障害のために自律的な生活を営むことが困難となった人が、発病前と同等以上の主体的な生活を回復して、それを維持していくことを目標として実施されます。このリハビリを担当するのが作業療法士(OT)です。

生活療法は小林八郎により提唱されたもので、生活指導・レクリエーション療法、作業療法を含むものです。起床してから就寝までの身辺の処理、日課に基づいた活動や余暇活動など日常の生活行動(ADL)についての指導訓練、対人関係における協調性や責任性を培い、スポーツ、室内娯楽などを通じた社会訓練などが行われます。

SSTは前二者と異なり心理学、行動理論を応用して行われる認知行動療法の1種です。話の内容、音声要素、非言語性要素からなる表現要素、注意、解読、環境要素と文化的慣習の知識からなる受容的要素、反応タイミング、話題変換、社会的強化子からなる相互作用バランスといった社会技能の基本要素について行動面接、行動観察、チェクリストやアンケートにより機能評価を行い、治療的介入を行います。

上記は主に精神科病院で行われるものですが、最近注目されているリハビリとして復職訓練(リワーク)があります。体調や症状の自己管理(セルフケア)・復職準備性の確認などを行い、復職を希望される患者様の再発・再休職の予防の手助けとして実施されます。兵庫県ではハローワーク灘に設置された兵庫県障害者職業センターで行われていましたが、最近では姫路、明石、西宮などの医療法人によても実施されています。

厳密にはリハビリと異なりますが、パニック障害や社会不安障害などの不安障害で回避行動を繰り返す方が再び、普通の生活を行えるように訓練することも重要です。当院ではこれら不安障害の方の行動療法(暴露療法)のお手伝いを行っています。