心療内科・精神科とよだクリニック

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心療内科で初診を受ける場合のお薬について

心療内科で初診を受ける場合のお薬をテーマに…加古川市にある心療内科・精神科クリニック院長がお話しいたします。今回も答えは「ケースバイケースで、出る場合もあれば出ない場合もある。」です。当院でも安心して受診していただけるよう全体的流れから説明してます。不眠などのお悩みを訴え受診される患者様を例に例えますと、既に大量の睡眠薬をかかりつけ医から処方されているにも関わらず不眠を訴えておられるケースが少なくありません。このような場合、ご家族からも家庭での様子をお聞きする必要があります。夜は確かに眠れないが昼間はずっとウトウトしている、20時頃就寝して深夜2時前後に目が覚めてその後眠れないなど生活そのものに大きな問題がある場合は生活指導が第一となります。

また妊娠中あるいは授乳中である方の場合は児へ影響が懸念されるため処方に注意が必要です。このような場合、まず本当に投薬が必要かどうかを話しあった上で「妊婦・授乳婦に対する薬の使い方」などの参考資料をもとに投薬を行います。ご希望に添えないこともあり、一部の患者様が立腹されることもあり、専門医・医師にとっても悩ましい問題です。

次に問題となるのは、依存症や乱用です。向精神薬には依存や乱用の問題があります。特定の薬剤名を指定して処方を求められる方の中には、常用量を超えて服用するため、複数の医療機関で最大量の投薬を求められる方がいます。代表的なものが抗不安薬や睡眠導入剤です。以前はメチルフェニデートを求めて電話を掛けて来られることも多かったのですが、メチルフェニデートの登録制により今はなくなりました。また初診で「受診する時間がないから最大日数を出してほしい。」とお願いされる方もいますが、向精神薬も他の薬剤同様、薬疹など重篤な副作用がでることもあり、少量から開始し、短い間隔で受診いただき、効果と副作用を確認する必要があるため、原則として初診で長期投与することはありません。例外として初診で長期投与するのは症状が安定した状態で転居などにより転院されるケースで、前医からの紹介状があるケースに限定などです。その場合もバルビツール酸やブロムワレリル尿素など危険性の高い薬剤を処方されている場合などは前医通りの処方をお断りすることがあります。安心・安全かつ効果的な治療を行うためですのでご理解をいただければ幸いです。なお、来院時には、健康保険証、他お持ちであるならば各種医療証、また、別の医療機関を受診されている場合は、お薬手帳か現在服用中の薬がわかるものを持参してくだい。