今回、うつ病でみられる過眠症について記事を書いていきます。
うつ病では入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒など通常は不眠がみられますが、過眠を伴う方もいらっしゃいます。
服薬により普段よりも眠気が増すことがあります。代表的なものは鎮静系抗うつ剤(ミルタザピンやミアンセリン、トラゾドン、アミトリプチリンなど)や抗不安薬です。
過眠症は、睡眠障害の一つで、本来覚醒していなければならない時間帯に強い眠気が現れ、居眠りする状態です。夜十分睡眠時間を取っているにもかかわらず日中の眠気をきたすのです。
居眠りし、寝すぎとなるため、周囲から怠けていると誤解を受けることも少なくありません。
原因としては、脳内の覚醒維持機構に何らかの異常がある場合(ナルコレプシーなど)や睡眠時無呼吸症候群(夜間に何回も覚醒し、寝不足となる)がありますが、非定型うつ病でもみられます。
通常のうつ病では食欲低下、不眠を呈するのに対して、非定型うつ病では過食、過眠を呈します。
過眠は通常のビジネスシーンでも大きな失態となりますが、危険業務、例えば車の運転や高所作業では命に係わる可能性があり非常に危険です。
気になる場合は、早めに受診しましょう。
※公開/更新日: 2022年5月23日 11:21