心療内科・精神科とよだクリニック

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高齢者うつの特徴

今回は「高齢者のうつ病の特徴」についてお話します。加古川市のサンライズ加古川ビルにある精神科・心療内科クリニック院長のブログです。

鬱(うつ)病とは憂うつで身体がすぐれない状況が2週間以上ほぼ毎日見られる状態です。いずれの年齢でもみられますが、高齢者のうつ病にはいくつかの特徴があります。

まず背景因子として高血圧、脳の病気、心筋梗塞、糖尿病、慢性関節リウマチ、癌などの身体疾患に罹患しやすい、仕事の引退や転居、子供の独立、配偶者や親しい人との死別など気分が塞ぎ込む原因・理由があるためうつ病と気づかないことがあります。

さらに高齢者のうつ病には症状としての特徴があります。めまい、ふらつき、頭が重い、肩こり、腰痛、便秘、不眠など身体疾患が前景に立ち、気分が憂うつであることを自覚することが少なく内科など身体科を受診される「仮面うつ病」の形を取ることが多いです。不安や焦燥感が強く、自殺のリスクが高いことも注意すべき特徴です。「ものが覚えられなくなった」、「日付や曜日が分からない」など物忘れを深刻に悩んで受診され、スクリーニング検査では「わからない」を繰り返される方の中にうつ病による認知機能障害である「仮性認知症」の方がいらっしゃる一方で、うつ症状を訴えて受診される高齢の患者様の中にレビー小体型認知症など認知症のBPSD(行動・心理症状)の方が一定数おられるので注意が必要です。

うつ病も認知症も精神科・心療内科の医療機関で診断・治療が可能です。気になる症状がある、またはお悩みの場合はお近くの医療機関にご相談ください。